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【メンバー日記】ゴジラとラヴェル


皆さんはゴジラを知ってますでしょうか?



これです
2016年に公開されたシンゴジラでは君の名はに次ぐ大ヒットをかまし昨年には3作目のハリウッド版ゴジラが公開されたりと今や海外でも活躍の幅が広がっている東宝が生んだ日本一の怪獣です

なんでいきなりゴジラの日記?と思われる方もいると思いますが実は私中学生くらいからゴジラが大好きなんですよ。ゴジラ検定という狂気に満ちた検定試験も昨年取りました(金の無駄遣い)

サークルの人からだと日本史オタクの人とたぶん思われてるのですが個人的には日本史なんかよりかけてる時間も愛情もはるかにゴジラの方が勝ってると思ってます。

ただゴジラの話ってまともな社会生活を営んでいたらそうそうするものではないし語りだすと止まらない危険があるため慎ましく日記でゴジラの魅力について布教しようと思います

まずゴジラって何者なの?って話なのですが、1954年公開の第一作目『ゴジラ』で、度重なる原水爆実験で太古の恐竜が巨大化したという設定で、最初に上陸した作中の架空の島「大戸島」の伝説怪獣「呉爾羅」から名前を取り、「ゴジラ」と名付けられたことが劇中で描かれます
なんでそんな設定なのかというと、同じ年に日本の漁船「第五福竜丸」がマーシャル諸島ビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験に巻き込まれたことに由来しています
この事件で第五福竜丸は実験による灰を浴びて被ばく、乗組員1名が亡くなるという惨事になりました。
(余談ですが水着のビキニという名も1946年に行われたビキニ環礁での原爆実験が由来。「その小ささと周囲に与える破壊的威力」を原爆に例えてルイレアールという人が名づけた)


当初、東宝ではインドネシアとの合作映画の企画がありクランクイン直前という状況だったのですが太平洋戦争におけるインドネシアとの戦時賠償問題の交渉がこじれインドネシアの外務大臣が土壇場で制作を拒否、代替作品を作らざるを得ない状況に追い込まれました
これを受けて東宝のプロデューサー田中友幸さんは当時社会問題となっていた第五福竜丸の事件に着目、「ビキニ環礁海底に眠る恐竜が水爆実験の影響で目を覚まし、日本を襲う」という企画を立て「G作品企画」として制作が行われました
特技監督にはウルトラマンでも有名な円谷英二さんが就き音楽は伊福部昭さんが作曲を担当しました

1954年11月3日に第一作が公開、これが観客動員数960万人(当時の日本の人口の10分の1!!)を記録し以後シリーズ化して制作されてきました

個々の作品紹介はいったん置いておいて、ピアノサークルの日記なので少しだけ音楽の話をします

ゴジラというと有名な音楽がありますよね。だだだん だだだん だだだだだだだだだんってやつです(これで伝われ)


実はこの曲には元ネタがあると言われています。
それを作ったのがこの方


このサークルでも好きな方が多いラヴェルです。

ゴジラの曲の作曲は伊福部昭さんという作曲家が手掛けたのですが、この伊福部さんがラヴェルの大ファンで、ラヴェルの作曲した『ピアノ協奏曲ト長調』を参考にしたと言われています。

動画の2分56秒くらいから少しゴジラっぽい旋律が流れます


ゴジラのテーマ自体は伊福部昭が映画公開6年前に作曲した『ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲(ヴァイオリン協奏曲第1番)』からの転用なのですがこれを作るにあたって先ほどのラヴェルの曲が参考にされたと言われているのです。
聴いてみると確かに似ています。というかそのまんま

-Vis
7分20秒から突然ゴジラが現れその後もゴジラっぽい旋律が流れます

実際伊福部さんはラヴェルが相当好きだったらしく、アメリカでの演奏会で主催者に生年月日を伝えるときに自分の生年月日ではなくラヴェルの生年月日で提出したそうです。


また伊福部さんはゴジラの鳴き声の生みの親でもあります。
コントラバスのスル・ポンティチェロという奏法できしんだ音を出して使用することを発案し採用されます。最終的にそれを逆再生したものが初代ゴジラの鳴き声となりました
そのため初代ゴジラの鳴き声は最近の鳴き声に比較してかなり重低音な感じとなっています。
映画『シンゴジラ』で品川で立ち上がったゴジラが発する鳴き声はこの初代ゴジラの声です

このようにゴジラのテーマの成立にはラヴェルが割と関わっているのです。自分の好きな作品にこのような有名作曲家関わっているとなんかうれしくなります


さて、ここまでゴジラ音楽についてうだうだ書いたのですが一応おすすめゴジラ作品を紹介しておきます

ゴジラ映画ですが、一応以下のような分類があります

①昭和シリーズ(ゴジラ(1954)~メカゴジラの逆襲)
②平成VSシリーズ(ゴジラ(1984)~ゴジラVSデストロイア)
③平成ミレニアムシリーズ(ゴジラ2000~ゴジラファイナルウォーズ)
④2010年代作品(シンゴジラ)
⑤ハリウッド作品(GODZILLA ~ゴジラキングオブモンスターズ)
⑥アニメゴジラ(怪獣惑星~星を食うもの)
⑦その他

映画としては初代ゴジラからシンゴジラまでで29作品、アニメゴジラで3作品、ハリウッドゴジラが1998年公開の1作品と渡辺謙が出ていた2作品の計35作品があります
①のシリーズでは個体としては2体、②シリーズでは1個体(3個体説もあり)、③シリーズでは最多の5個体、④では1体、⑤では2個体、⑥では1個体が出てきます

⑦で書いたその他というのは別の映画にゲストで出たりテーマパークのアトラクションに出てきたもの
有名どころだとALWAYS続・三丁目の夕日に出てきたものとサンリオピューロランドとコラボで生まれたゴジラがあげられます


https://hobby.dengeki.com/news/443552/


サンリオは1994年にもゴジラとタイアップしておりゴジラのアトラクションがあったりしました。やってみたかった・・・


以下おすすめ作品

①ゴジラ(1954)


記念すべき一作目でまさに原点にして頂点といわれる作品
終戦からまだ10年経っておらず、会話の端々に戦争を思わせる言葉が入るなど今とは全く異なる時代背景がうかがえます
主人公の勤め先がサルベージ会社となっているのも、戦争中日本近海で米軍がシーレーン破壊のために設置しまくった機雷を除去する会社がたくさんあったことに由来しています
この作品で後のゴジラ作品に大きな影響を与える芹沢博士や彼が作った兵器が出てきます。
白黒作品ですが今と違ってCGが使えないため知恵と工夫で迫力ある映像を作っており、ゴジラも着ぐるみで100kg近くあったそうです

まさにゴジラ映画堂々の名作といえる作品です

おススめ度 ☆☆☆☆☆
迫力度   ☆☆☆☆☆
泣ける度  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

②ゴジラVSデストロイア(1995)


いきなり飛びますが②平成VSシリーズの最後を飾る作品
しかし初代ゴジラの続編とも言われる映画で初代ゴジラと関係のある人物や由来のある怪獣が出てきます
またこの映画ではゴジラが核爆発寸前となりそれを食い止めようとする人類との戦いも描かれます。
できれば平成VSシリーズを全部見てから見てほしい作品ですがこれ単体でも楽しめます。出てくる俳優さんがみんな若い

敵怪獣の強さ ☆☆☆☆☆
ゴジラの迫力 ☆☆☆☆☆
ラストシーン ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

③シンゴジラ(2016)


2016年夏、新海誠作品の『君の名は』とともに話題を席巻した(と個人的に思ってる)作品です。ご覧になった方も多いのではないのでしょうか?ちなみに僕は当時23回映画館に観に行ってアマプラでも公開されてからほぼ毎日見ていた時期があったので400回位見ました。セリフ丸暗記しました。課金額・・・
この作品では初めてゴジラが日本を襲う設定で制作されましたがところどころにこれまでのゴジラ作品のオマージュが含まれています
例えば序盤に出てくるボート「グローリー丸」は初代ゴジラが初めて破壊した船籍「栄光丸」の英訳ですし銀座の和光ビル破壊シーンも初代ゴジラのオマージュとなっています
特にラストで自衛隊と米軍がゴジラを攻撃するシーンの音楽「宇宙大戦争マーチ」は圧巻です。これ聴くためだけに映画館に行ったと言っても過言ではない


政治活劇としても定評があり、当時も非常にリアリティあふれる作品という評価がなされていました

ゴジラの不気味さ  ☆☆☆☆☆
石原さとみの可愛さ ☆☆☆☆☆
BGM       ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

④ゴジラ キングオブモンスターズ(2019)


映画は洋画しか見ないのっていうそこのあなた、ご安心くださいゴジラはハリウッド版も取り揃えてございます
こちらの映画は2014年に同じくハリウッドで制作された「ゴジラ」の続編となりますがモスラ、キングギドラ、ラドンという東宝が生み出した日本怪獣をこれでもかと暴れさせる最高の作品です
しかも日本のゴジラの特徴やコンセプトをしっかり押さえつつハリウッドならではの迫力ある怪獣バトルを展開してくれます。
何より渡辺謙が前作、今作と登場するのですが終始ゴジラの発音を英語風の「ガッズィーラ」ではなく「ゴジラ」と発音してくれたのはうれしかったです。
エンドロールでは各役者の名前だけではなくゴジラやモスラの名前もあり、演者の名前が「himself」「herself」となっており実際にそういう怪獣がいるかのような演出もされています。まじ神。

そして今作でさらに良かったのは音楽
日本のゴジラのテーマやモスラのテーマを迫力あるアレンジを加えてくれました。特に終盤ボストンで米軍とゴジラが共闘するシーンで流れる冒頭のゴジラのテーマアレンジは最高です。サントラでほぼ毎日リピートします。在宅勤務では流し放題なので仕事がめちゃくちゃはかどります



既に続編としてゴジラVSコングという映画が製作決定されており日本からは小栗旬が参加予定となっています。早くコロナが収まって公開されてほしいです

ゴジラの強さ      ☆☆☆☆☆
渡辺謙の演技      ☆☆☆☆☆
モスラの健気さ     ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
キングギドラのフォルム ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ラドンのごますり力   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

番外編 小説版ゴジラ
http://vps.pia-no.com/etc/s/?x=106759211
http://vps.pia-no.com/etc/s/?x=106759306

先ほどアニメ版ゴジラがあると書きましたが、実はこの映画は人類がゴジラの襲撃で地球を追われ宇宙を放浪、ゴジラを倒し地球奪還を目指すというあらすじ。
そしてこの小説は人類が地球を追われる過程を描いた作品です。

はっきり言ってめちゃくちゃ重いです。最終的に地球の人口が70億人から7億人に減少するのですが怪獣への核攻撃に巻き込まれたり怪獣の襲撃だったり難民の大発生だったりSF要素が強いディストピアが広がります
ただこれまでの映画に出てきた怪獣が総出演し登場人物も設定もそれに準拠しているためゴジラ好きなら面白く読めます。それでも重いけど
とにかくゴジラが強すぎるし設定もチートです

ゴジラのやばさ ☆☆☆☆☆
内容の重さ   ☆☆☆☆☆
人類の悲惨さ  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

以上ゴジラ作品をお勧めしていきましたが実は今だとアマプラでゴジラ作品がすべて見ることができます。(アニメゴジラは除く)
1日1ゴジラペースで見ていけば1か月ちょっとで見終わるのでぜひご覧ください

ゴジラ関連で日本が生み出した怪獣にはほかにもモスラやキングギドラ、そして会社が違いますが名作の呼び声高い平成ガメラシリーズなど名作や名怪獣がまだまだいるのでこっちもおいおい紹介していこうと思います

~ゴジラトリビア~
ゴジラは飛行したことがあるが吹き出しで会話もする

地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン(1972年)

(またコメントに困る日記を書いてしまった)

by R.O
ピアノ歴:小学生6年間、現在~
好きな作曲家:久石譲 ドビュッシー
その他の趣味:書道、読書、旅行、ゴジラ映画を見ること

ウルトラマンのような人型の巨大生物はあまり好きじゃないです

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