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【メンバー日記】ヨコスカ街なかピアノ

どうも、T.N.です。今日も元気にストリートピアノの日記を書いていきたいと思います。

6月1日、筆者は横須賀市を訪れました。実は、この街の中心部には3台ものストリートピアノが設置されており、「横須賀街なかピアノ」の愛称で親しまれています。

まず、やってきたのは京急線の汐入駅前の「ヴェルニー公園」です。公園は横須賀港を一望できるロケーションにあるのですが、米軍基地や海上自衛隊の艦船を間近に見渡すことができ、その壮大な景観に圧倒されました。またこの時期には、園内ではバラが見頃を迎えており、色とりどりの花が園内を美しく彩っていました。

心地よい潮風に吹かれながら園内を歩いていくと、洋風あずまやにアップライトピアノが置かれているのが見えました。ちょうどその時、小さな子どもがお父さんに連れられて、一緒にピアノを弾いている姿が目に留まりました。その可愛らしい演奏に、思わず温かい拍手を送りました。私も思い切って演奏させていただくことにしました。ピアノに触れると、音が海からの風に乗って響き、いつもとは違う特別な演奏ができたように感じました。この場所で奏でる音楽は、感動的なひと時を与えてくれるものでした。

その後、公園に隣接するショッピングモール「コースカベイサイドストアーズ」にも足を運びました。モール内を散策しながら、3階にある島村楽器の前へと進んでいくと、そこにも1台のピアノが置かれていました。筆者の他には誰もおらず、早速弾かせていただくことにました。鍵盤に触れると、明るい音色がその空間によく響きました。ピアノのすぐそばにはキッズスペースがあり、そこからは楽しげにはしゃぐ子どもたちの声が絶え間なく聞こえてきました。その活気あふれる雰囲気がとても印象に残っています。演奏を終えたとき、1人の男の子が駆け寄ってきて、拍手をしてくれたのが嬉しかったです。

コースカベイサイドを後にして15分ほど歩いていくと、汐入の隣駅である横須賀中央駅に到着しました。ここはその名の通り、横須賀の中心街に位置しており、駅前は多くの人々で賑わっていました。

駅の西口直結の商業施設「モアーズ」へと足を運ぶと、そこには3台目のピアノがありました。筆者が到着したとき、ちょうど一人の男性が工具で譜面台のねじのゆるみを確かめたり、鍵盤を綺麗に拭いたりしているところでした。声を掛けると、「街なかピアノ」の運営のボランティアの方でした。多くの方に永く弾いてもらえるように、日々ここで見回りをしているのだそうです。彼が尋ねました。

「横須賀は3ヶ所それぞれ、違った環境で演奏を楽しめるのがいいところですね。他のところはもう行きましたか?」

筆者が答えると、彼は満足そうな表情で言いました。

「それは良かったです、是非このピアノも弾いてみてください。」

弾き始めるとまず、鍵盤のレスポンスの良さに驚きました。また調律もよく行き届いていて、このピアノが大切に扱われてきていることが伺えました。弾いている間、一人また一人と足を止めて聴いてくださり、演奏後には温かい拍手をくださったのが嬉しかったです。

筆者の後にはもう一人男性が待っており、彼の演奏も聴いていくことにしました。曲はモーツァルトのピアノソナタ。その精緻でありながらも迫力に満ちた演奏に、通りがかりの方々が皆足を止めて聴き入っていました。彼の演奏が終わると、辺りは歓声と盛大な拍手に包まれました。あまりにも素晴らしい演奏を聴けたことに、筆者自身深い感動を覚えました。

この日は3箇所のストリートピアノを弾き、それぞれ違った感動的な体験をすることができました。また是非弾きに行きたいと思います。

【今日の飯テロ】
横須賀といえば海軍カレーですね。大変美味しくいただきました。

え、「一口くれ」って?

誰が寄越すか


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