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【メンバー日記】合唱とピアノ


僕はPH会(ピアノを弾きたい!)の練習会の雰囲気がとても好きだ。ピアノを弾いている人の演奏を集中して聴かなくてはいけないのではなく、おしゃべりが可能だからだ。また、自分が弾くときにも、張り詰めた空気の中、聴かれるよりも、雑談してもらっていた方が僕としては気が楽である。初めて参加した7ヶ月前もこのユルさに惹かれた。もちろん、静かに聴いてほしい人は、聴いてくださいと言えばみんなしっかり聴いてくれる。このメリハリがとても素敵だ。

最近、そんな練習会でのおしゃべりで、学生時代の合唱曲の話題が出た。ちょうど合唱曲を弾いてくれたメンバーがおり、話に火がついた。『旅立ちの日に』『大地讃頌』『この星に生まれて』など、中学の合唱祭や卒業式で歌った合唱曲の懐かしい名前が次々に飛び出した。「それ知ってる!歌った!」「伴奏したよ」「知らないや!」など、伴奏をした人も歌うの専門だった人もおり、ノスタルジックなほっこりした楽しい会話だった。

懐かしくなってきたので、合唱の思い出を語りたい。
僕はピアノの練習が嫌いだったので、10歳で習うのをやめてしまったが、中学時代は合唱の伴奏でピアノを弾いた。

僕の中学では毎年秋に市民会館で合唱祭があった。各クラス課題曲と自由曲を一曲ずつ歌う。僕は毎年課題曲のピアノを弾いた。音楽の授業で、ドキドキしながら立候補したのをよく覚えている。1年生の時は『夏の日の贈り物』。明らかにバイエル前半レベルで3ページなのだが、10歳でやめて基礎ができていない身にはきつかった。2年生は『With you smile』。毎年中2の課題曲となっていた『Tomorrow』だろうと、先回りしてtomorrowを練習していたら、なぜか僕の学年から変更となり、きつかった。tomorrow より明らかにムズイ。3年生は『大地讃頌』。間奏がきつかった。

しかし、練習して合唱祭本番、みんなの歌に合わせて弾くピアノは、責任感もあり緊張したが、終わった後には毎年達成感を感じることができた。
他にも、『明日へ』『南風』『君とみた海』『聞こえる』『Loving you』『マイバラード』『時の旅人』『怪獣のバラード』『この地球のどこかで』『心の瞳』『Let’s search for tomorrow』『song is my soul』などなど、自由曲として歌った曲や、他のクラスや合唱団が歌った曲は今でも好きで、たまに耳にするととても懐かしい中学時代を思い出す。

合唱好きが高じて、高校の部活はglee club。3年間で100曲以上歌った。綺麗な曲ばかり歌うことを想像していたが、まずエストニア語、チェコ語、フィンランド語の曲が手渡され、度肝を抜かれた。次に不協和音やホーミー、歯ぎしり・足踏みを含む音楽など、不思議な合唱曲が次々に登場し、唖然とした。ところが不思議なもので、はじめは変に感じる曲でも、慣れてくるうちに好きになってきたりもする。(ピアノもそうかもしれない。)3年経った18歳の僕は完全に洗脳され、「普通の曲」では満足できなくなってしまった。

最近でもたまに高校時代の演奏会やコンクールの音源を聴くことがある。変な曲も含め、もはや全てが好きな歌だ。当時の曲を聴くと一瞬で高校時代に戻り、周辺の様々な思い出がフラッシュバックする。音楽も、匂いなどと同様、過去の記憶と密接に結びついているのかもしれない。

おかしな歌たちに3年間浸かった僕だったが、最後に、文句なしに特に好きな曲を2曲ご紹介。
どちらもNHK合唱コンクールの次年度の課題曲を部活で参考演奏をした際に出会った二曲、『信じる(中学課題曲)』『「新しい人」に(高校課題曲)』。2004年のテーマは小学校の部から高校の部まで、「信じる」だったので、2曲とも信じることがテーマだ。

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どちらも1曲を通じて素晴らしいが、特に、『信じる』は「すべてのものが日々新しい」のハモリ& 静かな終わり方、『「新しい人」に』は、ピアノの前奏& 最後の「来てください」のハモリが最高に素晴らしい。後者は高校の文化祭でピアノを弾いたのが幸せである。

なお、「合唱と伴奏」では歌がメインでピアノがサブのように聴こえるが、ピアノは歌と同列。合唱曲という音楽を作るパートの一つと思う。なので、「合唱とピアノ」と言う方が実態を表しているし、この言い方の方が昔から好きだ。

みなさんにも、思い出の合唱曲はあるだろうか。また練習会でみなさんと懐かしの合唱曲の話題でワイワイ盛り上がれれば、と思う。次は合唱曲でも弾こうかな。

by k.n
ピアノ歴:小1~小4
好きな作曲家:ショパン、ラフマニノフ、久石譲、稲葉浩志
その他の趣味:旅行、史跡巡り


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