演奏前の曲紹介でお話した「本番ももうこんな時間になってしまったのか」…これが正直な実感でした。自分の演奏は何の記憶もなく、気が付けば大トリの演奏と記念品の贈与…。ほんとにあっという間でした。
府中の本番がおわって一夜が明け、PCを開くと、「お気に入り」の欄には準備の際に使用したスプレッドシートが残っています。副実行委員長のお話をいただいたのは去年の年末だったと記憶しています。打診があったときは荷が重く、受けるか受けないか、だいぶ悩み時間をいただいたのを覚えています。思い起こせば長い音楽人生のなかで演奏会の中心メンバーになるのは初めてで、思い切って打診を受けることにしたのを覚えています。
とはいえ、過去の演奏会ではスタッフこそやっていたものの、専ら撮影がメインで、それ以外のスタッフが何をやっているのかも知らず、周りの人の顔と名前が一致しているかすらだいぶ怪しく、慣れない仕事に戸惑い続け、気が付いたらもう2月!?なんて状況に…。さらに追い打ちをかけるのがコロナの蔓延。緊急事態…とこそならなかったものの、このまま開催するのが良いのかどうか、個人的には正直迷いもありましたし、実際やむを得ずキャンセルせざるを得ない方も出る中で、ますますその迷いは強くなっていったのを覚えています。たぶん、みなさん口にこそ出さずとも、同じような迷いはあったのではないかと推察しています。
でもその迷いは本番をやってみてなくなり、やってよかったと思っています。私自身は副実行委員長でありながらスタッフの動きを把握できていなかったので、当日は舞台裏や受付などいろんな場所に顔を出し続ける一日でした。
本番を通じて、何よりもこの演奏会は、みなさんにとって「本当の自分が目標とするもの」だったのだと思っています。社会人として生活するとしがらみだらけですし、本音と建前など、ある種「偽りの自分」で生活することが大多数だと思っています。そんな中で、この演奏会は「みなさんにとって、ありのままの自分を表現できる場でありたい」「全員が主役になれる場でありたい」という思いで2か月間、私なりに取り組んできたつもりです。もしこの演奏会がみなさんにとっての主役となる舞台であったのなら幸いです。
最後になりますが、迷走する副実行委員長の手綱を上手にひいてくれた実行委員長さん、春定演の統括さん、演奏者のみなさん、スタッフのみなさん、当日来られなくてもプログラムやチラシ、ポスター作業など各種ご尽力いただいたみなさま、本当にありがとうございました!!
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