今の季節はサークルの定演のオフシーズンですが、私の場合、来月に出演させて頂く本番があるため、演奏会シーズン中の気分でいます。
自分がピアノの本番で特に気になることといえば、曲の出来栄えと「衣装」のこと。
衣装といえば、今まで「ドレス(ステージドレス)」を着ることが多かったため、ドレスを着たときの感想を自由気ままに書いてみることにしました。
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★冷や汗が出た失敗
肩の部分に生地のあるドレスを着たときのこと。
演奏会の前日に、初めてドレスを着て弾いてみたら、曲の途中の手を交差して弾く部分で、ドレスの肩の生地が破けそうになることに気がつきました。
「うわあ、明日どうしよう……」と考えた末、ドレスのウエスト部分を調節するリボンを最大限に緩くしてドレスの生地に余裕を持たせると弾くことができたため、その手で乗り切ることにしました。
そして迎えた翌日の本番。ドレスのリボンを緩くした分、ドレスの丈が長くなり、その結果、足元がよく見えずにペダルを踏み間違えたほか、立ち上がるときにドレスの裾を踏んでしまい、こけそうになりました。
ドレスのデザインと丈には要注意ですね。
★リボンが結べない事件
あるドレスでは、ウエスト部分を締めるリボンが特殊で、自分で綺麗に結べませんでした。
舞台袖にスタンバイする時間が迫っていたため、諦めて楽屋を出ようとしたところ、ちょうど楽屋に入ってきたメンバーが、事情を知って、さっとその場でリボンの結び方の動画をスマホで検索。そして、動画を見て結び方を超高速で習得し、見事に綺麗に結んでくれました。感激しました(泣)。
しばらく会えてないな。。
また、このほかにも、まだお話ししたことがなかった方が楽屋で声をかけてくださってドレスを着るのを手伝ってくださったり、動きにくさ等を察してくださる方々がいらっしゃったりして、気遣いがすごいと驚くと同時にありがたかったです。私も見習いますm(_ _)m
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さて、ドレスを着てみたら意外な効果がありました。
※効果はあくまでも個人の感想です。
①緊張軽減効果
本番は緊張しますが、ドレスを着れる嬉しさの方が緊張に勝るため、本番を楽しめました。
②免罪符効果
特にサークルに入った最初の頃の演奏会は、「上手く弾けない自分が演奏会に出るのは肩身が狭いなと感じていましたが※、「ドレスを着ておけば、演奏会らしい会場の雰囲気作りに貢献できるから許されるだろう」と自分を納得させて、乗り切ることができました。
※これは私の思い込みで、実際にはこのように思う必要も、そんな雰囲気も全くありませんのでご安心ください♩
③非日常で楽しさ倍増効果
ドレスを着ると、自分がドレスを着ているプロのピアニストや音大生のように上手い人になった気分になれます(錯覚だけど)。そうすると、本番もうまく演奏できるような気がしています。
④話題に困らない効果
私の場合、ドレスを着ている人を見かけるとつい話しかけてしまうし、自分が話しかけてもらえるのもとても嬉しいです。
⑤練習のモチベーションアップ効果
「ドレスを着たいから演奏会に出たい!」という思いから始まり、
→演奏会に出るためには練習しなくては
→そのためには練習頑張る
→練習会に参加してピアノ好きの人から刺激を受ける
→演奏会でドレスを着て演奏する&みなさんの演奏を聴いてもっと頑張ろうという気持ちになる
といったサイクルを繰り返していたら、ピアノの練習のモチベーションを維持することができました。
難しくて弾けなかった憧れの曲も、演奏会で弾けるくらいに上達し、苦手だった譜読みのスピードも以前に比べて早くなりました。
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ここまで「ドレスの良さ」について書きましたが、ドレスは用意するのも着た後も大変なので、良いことばかりではありません。
ドレスを着ないほうが「演奏だけに集中してもらえる」という考え方もあります。
当たり前かもしれませんが、ドレスを着るか着ないかに関わらず、良い演奏をして、聴いた人に良かったと思ってもらえるのが良いですよね。
私もこの頃は、演奏会にドレス以外の衣装で出てみるのもいいなあと思うようになりました。
これは、純粋にピアノを弾きたいという気持ちが以前よりも高まったからかもしれません(と思いつつ多分着る)。
最近ピアノを全然練習できていませんが、次の本番ではドレスを着ない予定のため、演奏の粗を隠せそうにありません。練習しなくては……。
それではこの辺で。
Y.Y.
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