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【メンバー日記】パイプオルガンの調べ vol.2

まちじゅうがサウナのような日々ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。7月は、近所の大きな欅(けやき)を囲んでのラジオ体操にちびっ子たちと参加していましたが、8月はもうやっていなくて、ラジオ体操ロスです。(家でやればいいんでしょうけど、なかなか。)
毎朝居室にて東の山際からのご来光を拝む西日本の端っこから転居してきたので、東京の夏はまだ直射日光を浴びる機会が少なく、過ごしやすいように思います。蝉もなんだか上品な鳴き声。

不要不急の外出は避けたいそんな今日この頃ですが、先日、東京芸術劇場のナイトタイムオルガンコンサートへ行ってきました。

初めて訪れた芸術劇場は、音楽ホール、大小の演劇シアター、カフェなどが入った複合施設で、かつてニューイヤーコンサートで訪れたロンドンのバービカンセンターを想起しました。

座席数1999名の会場はほぼ満席でした。まばゆいばかりのルネサンス&バロック式のオルガンは、重厚で、何か祭壇のようでもあり。

前半が終わり、バロック式からモダン式に約3分かけてゆっくり回転するところも見せてくださいました。

https://mimi.official.jp/etc/elfinder-2.0-rc1_wef8cn24g-YY_eech3q-q/files/Photo/UP/1722673999-9787935.jpeg(回転時は撮影禁止だったため公式ホームページより)

メタリックで曲線的なモダン式になると、今度は音色が管楽器に例えるなら木管楽器から金管楽器に変わったような雰囲気がしました。パーっと華やかさが増したような。(あくまで私見です。)

フランス人のオルガニストによる演奏は、それはもうお見事でした。
自由自在に軽やかに重厚に鍵盤を操る技術は、詳しいことはわからないのですが、これが超一流というものなんでしょうね?想像以上。約2000人の見つめる中、背中を向けて、巨大なパイプたちを指揮者のように、マジシャンのように奏でる。
スケールや三連符の連続が、とても正確なのに、艶がある。ピアノでは、音の切れ目をなくすサスティンペダルがあるけど、オルガンにはないので、運指が演奏に直結する。しかし常に滑らかだった。
曲の終わりに度々沢山の鍵盤を両手で同時にファーーーンと長く響かせるのですが、その響きが宇宙の果てまで連れて行ってくれるようだったり、地底まで堕ちて行くようだったり、深い眠りから呼び覚まされるようだったり、それはもう会場全体が鳴り響いていました。

アンコールに「さくらさくら」のフレーズが短調の中に巧妙に入った小品を演奏し、日本語でにこやかに挨拶をされて、拍手喝采の中終演となりました。
あれは夢だったのかな。

さて、この夏、もうひとつオルガンコンサート鑑賞を予定しているので、また日記にしたためてみたいと思います。
みなさまどうぞ、ピアノの練習をしつつ♪引き続きこの夏も元気でお過ごしください。


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