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【メンバー日記】写本の世界

こんにちは。
みなさん、「写本」って聞いたことはありますか?
かつて印刷技術のなかった時代には、書物は大変貴重なものでした。
一文字ずつ写して製本することを「写本」といって、西洋の修道院では主に聖書や聖歌を羊皮紙などに羽ペンで手書きし、余白に絵や金箔などで美しく装飾を施し、美術品としても主に貴族の間で楽しまれていた時代があったそうです。
(東洋には、古くから「写経」があり、今も楽しむ方がいらっしゃいますね。)

PH会メンバーのみなさんは、音楽と同様に、美術愛好家の方も多いですね。メンバー日記や練習会でも美術館やアートグッズのお話を聞かせていただいたりと、いつも楽しませていただいています。

かつて、司書の勉強をしていた時に出てきた、貴重な写本なるものの現物を私もこの目で見てみたいと思い、この度、上野の国立西洋美術館へ行って参りました。

お盆休みの平日の朝でしたが、外のチケット売り場にはなんと100人くらいの行列が出来ていました。まさかの人気ぶり。ネットでオンラインチケットを買っていたのですぐに入場することができました。

茨城の医師である内藤氏の約30年に渡るコレクションが寄贈されたということで、それらを主とした約150点が展示されていました。

聖歌の写本が沢山あり、とても興味深くじっくり鑑賞しました。
音符が丸ではなく四角!カリグラフィー的ですね。譜面から旋律を頭の中でイメージしてみたのですが、5線譜ではなく4線譜なんですねぇ。
二声になる部分もあったり、音符の長さについては、八分音符や二分音符などはなく間隔で表したんでしょうか。


撮影OKでしたのでこちらに1枚UPします。
(言うまでもありませんが、現物はこの何倍も美しかったです。)

一つ一つ、線をひいて、羽ペンで写したなんて、いったいどれだけの時間と集中力がいったのでしょうか。写真を撮ることが罪深いような気さえしました。
動物などをモチーフにしたユーモラスな挿絵などもあり、楽しい展覧会でした。外へ出ると灼熱!いかに美術館内が涼しかったか思い知らされました。
芸術鑑賞といえば春や秋のイメージですが、真夏や真冬の美術館も案外良いものだなと今回思いました。
こちらの展覧会は8月25日までです。

次は、サークルメンバーさんおススメの、秋のモネ展に娘と行ってみようと思います。どなたかにお会いするかもしれませんね?


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