1月某日、私の地元金沢で母校の合唱団の定演を聞くために金沢に行きました。
金沢と言えば元旦に起きた地震ですが、私自身も帰省しており、大きな揺れを経験しました。
長周期地震という言葉をよく聞きましたが、確かに何かが普通と違うなと思うような地震でした。
これから何が起こるのだろうと、不安から始まる正月でした。
年始はしばらく実家にいましたが、近くでは家が山から崩れ落ちていたり、何度も遊びに行った和倉温泉、能登島水族館、輪島朝市などが変わり果てていく様子は現実ではないような気がしました。
1月は私が大学時代所属していたピアノのサークルと、合唱団の定演がありました。
しかし、ピアノサークルの定演は中止の決断が下りました。
ピアノサークルはコロナ禍でさえ、サマーコンサート、冬の定期演奏会は続けていました。
しばらくして、合唱団の定演を開催する、との発表がありました。
開催してくれて嬉しいなという気持ち、また、団員で悩み抜いて決定したのだろうなという想像をしました。
そして合唱団の定演を無事に見に行くことができました。
一番良かったのは「水のいのち」という曲集です。色んな水の表情を感じられました。
そして伴奏の方が浅田真弥子さんという方なんですけど、ドビュッシーとかリストを魅力的に弾かれる方なんですよね。
ピアノもコロコロと転がる水のような表現、偉大な海を表現するような深い音を堪能できました。
一番最後に学生指揮からの挨拶がありました。
団員が無事なのか、練習はできるのか、定演は出来るのか、色んな不安を抱えていたこと。そして避難を続けている方々がいる中で合唱をするために集えることができることの幸せを感じている、という言葉が印象的でした。
音楽を出来るような豊かな暮らしを続けられることは決して当たり前のことではないと、改めて思いました。
というわけで、今楽しめることをたくさん楽しんで、音楽のある暮らしを精一杯営んでいこうと思います。
金沢駅を後にする前に地下にあるストリートピアノに行きました。
どこのストリートピアノに行っても、結局ここが一番好きなストリートピアノだと思うんじゃないかなーと思っています。
何度も弾いていて思い出深いですし、なによりロケーションが好きですね。
金沢駅の東口の方に出たらすぐに、エスカレータか階段で地下に向かうとストリートピアノがあります。
エスカレータの横には人工の滝のようなものがあり、ピアノを弾くときも水の音を聞きながら弾くことが出来ます。
地下なので少し人通りも少なく、その日は近くで高校生がTik Tokの動画を撮っていたりして、面白い空間でした。
今練習しているドビュッシーのノクターンを、楽譜を見ながらですが弾きました。
地下の大きな空間の中にピアノがあるので、音がいい感じに伸びて弾いていて気持ちいいんですよね。
金沢は湿度が異常に高いのでピアノには不向きな環境です。少し狂っている音もありましたw
ピアノとか音楽に対するモチベーションが上がったので、沢山練習したいと思います!