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【メンバー日記】曲かぶり


説明しよう!
曲かぶりとは!!
同じ練習会、発表会、コンクールなどで、
複数人が同じ曲を弾いてしまい、比較される状況に陥ることである!!!

・・・なのでしょうか?
今回は、そんな「曲かぶり」への私見です。

一度アンケートを取れたら、とも思うのですが、
曲がかぶると嫌だと感じる人、どのくらいいるのでしょうか。

私は曲被り大歓迎なので、正直よく分かりません。
これはおそらく、私がコンクールを嫌い、という所からくるのでしょう。
勝って進む必要のない世界にいるのだから、
ミスの数や出来なかったことの数より、
何をしたがっているのかを知りたい。

違う曲なら、アピールではなく紹介。
同じ曲なら、意見交換や提案、その提案への返答。

共通の好きなものがあったら、共有したいのが人の性。
もちろん、
「同じキャラのペアが好きでも、どちらが攻めか、とかで意見は分かれるんだよ!」
と高校時代に後輩に説教されたことはありますが。

でも知らなければ、そもそも語り合えない。
知る機会も失われる。

ここと、ここを結ぶとリンクしていて、
隠された秘密が浮き上がるように作られているんだと思う。
だってその頃、作者はこんな状況だったんでしょ?
『私だったら、その状況ではこう感じると思うな。だから、こう作ったんでしょ?』
『状況とか知らないけど、初めて読んだとき、初めて聴いた時。
 こんな景色が見えて、それをみんなと見たくて。」

それが聴きたいから、同じ曲を弾く人は、とても大切に思います。

だから。
私はこれを弾くから、アナタは別の時に弾いてね。
そんな風に言われるのは、少し寂しいです。
違う弾き方をするから、なんでその弾き方にしたのか、
私は知りたい。

技術的な面だったら、どうやったらそんなことできるの!?
知りたい。

奇抜な演出だったら、どんな意味が隠されているの?
どんな景色を見てそれを選択したの?
知りたい。

だってその先には、私の知らない世界が手招きしてくれているから。
全て分かったなんて思い上がりを叩きのめして、
遊びが終わりじゃないことを教えてくれるから。。

さあ、これを読んで心がぐらついた方は、ぜひ曲被りして語りましょう!
(悪魔のささやき)

【メンバー日記】新たなスタートと人間力


武蔵野発表会に参加したみなさん お疲れさまでした
2次会に参加してくれた方 ありがとうございました

武蔵野公会堂 なかなかいい会場でしたね
おかげで とてもいい発表会になったと思います
2次会も盛り上がって楽しかったですね

さて 発表会も終わり 今年も今から新たなスタートです
しばらく ショパンはお休みすることにしました
これからはベートーベンをやっていきます
練習会では マズルカ弾くと思いますけど レッスンにはもうショパンの楽譜は持っていきません 大人になって再開してから初めての事だと思います
まあ私なりにいろいろ考えた結果です

まずは「悲愴」第1 楽譜順に 第2 第3 その次は「月光」 「熱情」とやっていくつもりです 先生は「テンペスト」をずっとススメてきたのになんで?
って言ってますが テンペストは楽譜持ってないから・・・ まずは持ってる曲で(^^;)

話変わりますが
みなさんには なんとな~く覚えてるけど タイトルも作者もわからない
っていう曲とか映画とかってありません?

私は昔 すごく気に入った曲があったのですが なんて曲かわからなくて
当時のピアノの先生や 音楽に詳しそうな人に聞いてまわったんです
もちろんまだインターネットもなくて検索なんてできませんよ
私の持ってる情報が

1曲目
武田鉄矢のドラマ「101回目のプロポーズ」の第1話の冒頭でオーケストラで演奏されていた曲

これだけです
先生はドラマ見てないっていうし ドラマ見た人もそんなシーン覚えてないっていうし 覚えててもそんな曲知らないっていうし
まったく打つ手無し 

2曲目
昔 車の中でたまたまラジオで流れた曲 タイトルが「ガラスの・・・」
女性歌手の歌なんですけど誰かわからず
その後 ポカリスエットのCMで流れているのを発見 それでもなんて曲かわからず ポカリの会社に何度電話しようかと思ったことか

3曲目
22年前 当時の彼女が持ってきたカセットテープに入ってた曲
工藤静香さんの曲ですが アルバムの1曲でタイトル分からず
「これなんて曲?」と聞いても「なんだっけ?忘れた」
このまま22年(^^;)
サビの部分が♪あいしてる~って~ 言ったじゃない~ って曲です

わかる人います?  もちろん今はすべてわかりますネットの検索のおかげです工藤静香さんの曲がわかったのはつい先日ですけどね

ネットの検索は確かにすごいです
ところが ネットの検索でも わからないことがあるんです

小学2年生の時 学校の体育館でみんなでみた映画が いまでもトラウマになっているのです
タイトルは「ふたりのニーナ」出演者はわからず ただ怖い思い出しかありません
そのトラウマ率は あのハヌマーン(ウルトラマン共演)をはるかにしのぎます

ストーリーは しゃべるイスが 昔の持ち主である女の子を探して動き回る というお話です このイスがめちゃくちゃコワくて((+_+))

イスの持ち主はもう生きてるわけないのに 似ている女の子を追いかけまわすのです 女の子とそのお兄ちゃんが逃げているシーンが忘れられないです

できれば大人になった今改めてみて 克服したいと思うのですが
検索しても一向に出てきません
同じく4年生の時に見た「どんぐりっこ」という森昌子さん主演の映画は出てきたんですけどね
もう 覚えているのは この世界で私しかいないのでは・・・と思っていました

検索しても出てこないので ヤフー知恵袋に書き込んでみました
私の知ってることを書いて 風呂に入ったんです
どうせ何の反応もなく 結局わからずじまいなんだろうなって思ってました

ところが風呂から出てきたら びっくり!Σ(゚Д゚)
コメントがすでに15件入ってまして 何十年も見つからなかったことが一瞬で解決!

私はタイトルを勘違いしてたのです
正確なタイトルが「ふたりのイーダ」
なるほど
正しいタイトルで検索すると出てきますね
でも もう見ることはできなそうです まあ怖いから正直見たくないですけど(笑)

ネットで調べてもまったくわからなかったことが 「人」を頼ったら 一瞬で解決してしまったのです 人間の力ってすごいですね
私の勘違いを修正して考えてくれたのです これは人間しかできないんですね

コンピューターでは 人間の 子供の時の写真と 成長した大人の写真では 同一人物とは判断できないそうです
人間の目では なんとなくわかりますよね 面影とかあったりして

何か困ったことがあったら 検索して調べるのもいいですけど 誰か力になってくれる人に相談したり 素直に助けてっていうことが ひょっとしたら 問題解決の近道になるかもしれませんね

人間の力はまだまだ偉大です

空を見上げて はるか彼方に飛行機が飛んでるのを見ると
「あんなとこにも人がいる」と思えて
人間ってすごい生き物だと思います
おもしろいですね

byトシ

【メンバー日記】曲が仕上がるまで


☆10/6PH会・武蔵野発表会まであと4日☆

皆さん、曲を仕上げるにあたって、どのような過程を踏むでしょうか?
今週末、本番を迎える今、あえて声をあげてみます。

「進捗いかがでしょうか?」

・・・まあこの時間、生ピアノではよほど防音室でも備えていない限り
音は出せないので、頭だけでも整理するために書き連ねてみようと思います。

※あくまで私の進め方です。人により異なる前提で!

①弾く曲の候補を挙げる
②軽くさらってみる(10~20分/曲)
③曲を決める
④曲の構造を自分なりにまとめる(数日)
 (ABA形式だな、とかここは4声だな、とかレベル)
⑤各パートを意識する(数日)
 (この場面でバスがこうしてるときに、アルトはこのメロディーで、
  それはソプラノの1拍遅れで入ってるよ、とか。
  たいていここで楽譜に色塗り)
⑥部分練習:ここでピアノの前での練習開始。
 (頭・ラストのどちらかから始めることが多いです。
  たまにサビや、お気に入りの箇所から練習スタート。
  各パート練習や片手練習も、アーティキュレーションを変えて遊びつつ。)
⑦難しい場所をピックアップ練習
 (好きなところや目立つところの次に、④,⑤でピックアップした
  自分に出来なそうなところ・苦手なところを先にいじくり倒してみます)
(⑧)並行してどう弾きたいか、色々と考えて試す
⑨軽く通し練習(場合により尺を計る)
⑩暗譜
 (並行して進むことではありますが、意識する場合は
  マルカート&ノンレガート、片手を弾いてもう片手は鼻歌とか多いです。
  演奏速度は、絶対ゆっくり!!!)
⑪苦手なところをメインに部分練習
⑫たまに通し練習(兼、演奏時間チェック)
⑬録音して「こう弾きたい」とのずれをチェック
⑭上記⑬のずれを修正したバージョンを部分練習で試す
⑮通しで大まかに完成したら、しばらくその曲から離れる(数日~数週間)
⑯久しぶりに弾き、イメージと違う部分をピックアップ
 (ミスの有無ではなく、「こうしたい」にならなかったところ)
⑰適宜、⑥~⑯に戻り繰り返す
 (ただしあまりに出来ない場合は、窓を開けて深呼吸したり、
  買い物や散歩に出ます。
  詰める時はのんびり歩くより、リズム一定の早足が好き)
⑱本番の数分前は、固まることを防ぐために身体を動かす 

成功・失敗はどうでもいい。
音楽(ライブの)は時間経過とともにあるから、ミスっても次。
伝えるためにあれをしてみたい。
あれがダメだったなら、次はこれ。
評価するのは人だけど、好き嫌いを決めるのは個人。

緊張に関しては、上記5行のように考えるようになってから
ずいぶんと緩和したのですが。
現状。。

繰り返します、進捗いかがでしょうか?
私は⑥~⑪を繰り返しております。。

ワンピースの作者が、これを言うと和むと書いていたので、
藁にすがってみます。
『自販機のホット:あたたか~い
 締め切り:やば~い\(^o^)/』
☆10/6PH会・武蔵野発表会まであと4日☆

【メンバー日記】音楽と映像の切っても切れぬ持ちつ持たれつな関係


明日の大型地風来襲に 学校を休むことを決定したので夜更かしして日記を書きます

まず これはあくまで私個人の感じた意見ですので お気にさわる方もいるかもしれませんが ご了承ください

前々から よく演奏されるので曲だけは知っていた映画「戦場のメリークリスマス」をみました

いろいろと評価されていた作品だということは知ってましたし
「最後泣ける」とよく聞かされてましたが
どういうストーリーかはまったく知らなかったんで
冒頭シーンの何とも言えない展開に驚きました

曲が素晴らしいのはわかりますが この映画自体 素晴らしいと言えるでしょうか?

もし 坂本龍一氏のあの曲がなかったら さんざん批判される内容に思えて仕方ありません
出演者はかなり豪華なのに なんであんな映像になってしまったのか・・・

ここから 「音楽」と「映像」の関係について考えてみました
映像にはBGMが流れるし 曲にはライブ映像が流れます
お互いがお互いを高めあい いい影響を与えているようです

この「戦メリ」はまさに曲が映画を高めているパターンですが
ふつうは 映画が素晴らしくて その曲を覚えているというパターンが多いですよね
昔 友人に ベートーヴェン「クロイツェル」をすすめられてCDを購入して聴いたんですけど いまいちピンとこなくて そのままになってたんですけど
「四月は君の嘘」でかをりちゃんが弾いてたクロイツェルを聴いて一気にお気に入りになりました
今思うと なんで最初にCDで聴いたときは何も感じなかったのか不思議でなりません

視覚と聴覚を同時に刺激することで はじめて感じられるモノがあるんだと思います
そして 視覚聴覚に加え 嗅覚や触覚も同時に刺激するとさらに深い感情が沸き上がるんではないでしょうか?
CDよりも動画 動画よりも実際にリサイタルに行くのとの違いはそのためだと思います
会場の雰囲気 匂いまでもが音楽の効果を高めているのでしょう
さらに味覚も その時食べた食事がおいしくて 曲が素晴らしい印象で残る可能性もあります??(笑)

私達も今度の発表会 視覚的な面なども考慮すれば 少しは演奏にプラスαできるんじゃないかな~って思いません?(^^;)
発表会まであとわずかですね みなさん準備は順調でしょうか?
2次会の参加もお待ちしていますね

byトシ
 ※けして大島渚監督を丸ごと批判したいのではありません
私が10代の頃 大島渚監督作品「ふたり」をみて 人間関係のリアルさを表現していて 「つくられた作品」に飽き始めていた私にとってとても新鮮でした
ただこの「戦メリ」はちょっとやりすぎです

↑「ふたり」は大林宜彦作品でした(^^;)

【メンバー日記】美しく響く音


先日の演奏グレード4級は、合格したとは言っても、追試に何度かチャレンジしてやっと合格に必要な7.5割の点を取ったというだけのこと(;^_^A
楽曲演奏で8割以上の評価が出る演奏に求めらるのは言うまでもなく音楽としての質の高さ。テクニック的にノーミスで弾くのはデフォルトでしょう

私の試験では自由曲は幻想即興曲を指定されました
講評は「高音が響いてない。特に中間部の高音が空中で消えている。広い会場でも隅々に届くような音を目指して下さい。やりたいことは分かるので惜しい。肩が上がっているのでもっと重心を低く」とのことでした

試験会場はヤマハ音楽教室としては典型的な広めで(エレクトーンを20台くらい並べられる)、薄い絨毯が敷き詰められ、防音がきいている部屋。ピアノはC3かC5だったと思いますが、なんと、蓋が完全に閉じられていました

弾き始めた途端、音が出ない!!と感じましたが、そこで打鍵方法を変えるほどの余裕もなく。Y先生には雑な打鍵を厳しく注意されていたため、音を強める勇気もなく。結果、確かに、音が響いていなかったと思います

あんな音が吸い込まれるような部屋で蓋を閉じたグランドピアノ・・・どうやって響かせて弾けばいいの?・・・我が家の防音室は4.5畳くらいにC3を入れているので反響を抑えるために調音パネルを使っている状態。東京音大のレッスン室は反対に古いスタンウエイだったりしてやたらパンパン音が出る・・・
弾くピアノや環境が変わるとボロがぼろぼろ出てしまいます

Y先生には「叩くな!弾こうとするな!」と注意されますが、もちろん言葉どおりにただ力を抜いて「弾かない」ようにする、という意味でないことは重々承知です。が、実際には単に指先だけで力の加減をしている程度なんでしょう、今の私は・・・

幻想即興曲の中間部はsotto voce・・・だけど、遠くまで響く音で。講評はいとも簡単に言ってくれるけど、それって、ピアノを弾く上で最も難しいことの部類だわ!

やりたいことは自分で分かってる。出したい音も。だけど具体的にどうしたらいいのか・・・Y先生は意外と細かいことは言わない
講評の「重心を下げる」にヒントがあるとは思っています。私はクラシックバレエ(の真似事)をやりますが、そこでも先生に肩を、肩甲骨を下げて!とよく注意されます。体幹をうまく使って上半身を開放し、柔らかい動きを出すために。・・・そう言えば、去年、武蔵野音大でレッスンを受けた時、姿勢や椅子の位置のアドバイスがあったっけ。思い出してみると、ひとまずカラダの使い方を気をつけることが、目指す「美しく響く音」に必要なのは間違いなさそう

美しく響く音を目指して。次のグレード3級の自由曲は私自身のテクニックレベルと芸術性のバランスを考えて選ばないとかなり難しい
今回合格できたのも、幻想即興曲が4級用としてはテクニック的に多少難しめの曲だったからかもしれないし

来月、久しぶりにY先生のレッスンがあります。3級用として考えているエオリアンハープと、発表会用のシャブリエを見て頂くつもりですが・・・具体的な打鍵方法などについても突っ込んで聴いてみたいと思っていますっ
うーん、また涙目になりそう・笑

by C.S

【メンバー日記】生まれて初めてのサイン


した方ではありません。
初めて記念にサインを欲しいと思い、もらってしまいました。。

コバシュンさんから遅れること約2か月?
何故か田舎に巡業?にいらしたシャルル・リシャール=アムラン。
そのチケットが取れたので、聴きに行ってきました。

編成はN響からヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1、コントラバス1。
これにアムランを加え、室内楽形式での演奏会。

弦楽隊による雨だれの前奏曲から始まり、
ショパンの協奏曲2番、
休憩をはさんで協奏曲1番、
アンコールにノクターン20番。

特にピアノ協奏曲1番のピアノソロ(高音部からゆっくり分散和音が降りてくる部分)が、
どうやってあんな音を出しているのか見当もつきませんでした^^;
静けさの中から、キラキラ降ってくる感じ。

さらにコーダ、アルペジオで2往復してから半音階上行して、最後の和音を弾いて終わりますが、
そこに入る前の、
弦楽隊のピチカート気味の伴奏を伴ったピアノの速いパッセージ。

右ペダルを使わずぐいぐい前へ進んで、否が応でもラストへの期待が高まったところで、
アルペジオに入ると同時にペダル。
一気に世界が広がって、登りきる。

室内楽編成なので、派手さには欠けるけど、微妙な音質の変化を存分に聴ける。
所により、2ndヴァイオリンやヴィオラのパートにもスポットを当てたり。

アンコールも、前半で弾いた協奏曲2番のオーケストラ伴奏が弾く音形と同じにアレンジしてたり。

気づいたらサインもらって握手してました。。
本当に素晴らしい演奏でした。

あのソフトペダルの微妙な使い分け能力・・・欲しい・・・

【メンバー日記】演奏グレード4級・・・やっと!


合格しました、ヤマハ演奏グレード4級!
去年のクリスマスに受けた時になんとか追試資格を取り、
その後も何度かチャレンジして、今回やっと合格できました
1年間の追試期限まであと数か月というところでした

最初に4級を受けたのは2015年ですから3年かかりました~
そもそもこのサークルに入ったのは、このグレード試験対策が理由です

指導グレード4級対策の勉強を始めたのが40代に入ったころで、
合格するまでに5年、その後、演奏グレードに3年・・・
指導・演奏ともに40代のうちに(正確には一か月前に大台になりましたが)目標達成できて、これでやっと次に進めます

(長く弾き続けた自由曲、幻想即興曲や月の光は一生のレパートリーになりそう)

次はもちろん・・・演奏グレード3級!
1、2級はヤマハが認定したプロ級の方しか受けられないので、
素人の私が受けられる級はこれが最後です

さて、これは何年かかるか分かりませんが・笑
還暦迎えるまでの次の目標にしたいと思います

********

東京音大のY先生にも早速報告しました
相変わらず厳しいレッスンで涙目になっていますが、
先生のおかげで間違いなく私の音楽が変わってきている実感があります

指導者というよりはピアニストな方なので、
果たして私のレベルでついていけるのかと思う時もありますが、
なんたって美しく、多彩な音を奏でる先生のピアノが大好き!
まだしばらくは先生のレッスンを受けていこうと思います

********

長年の懸案事項を片づけてスッキリしたところで・・・
気づけば、PH会の発表会ももうすぐですね(#^^#)

皆さんの演奏を聴くのがとても楽しみ
私も連弾&シャブリエ、練習に励みます!

【メンバー日記】ミルクが先か、紅茶が先か


皆さんはミルクティーを作るときに紅茶にミルクを注ぎますか。それともミルクに紅茶を注ぎますか。

昔々、イギリスのお茶会でのお話。
某夫人が「紅茶にミルクを入れたミルクティ」か「ミルクに紅茶を入れたミルクティ」か、味の違いでわかる、と言ったそうです。
その場にいた男の一人がその婦人の主張に興味をもって「その言葉が本当かどうか、検証してみようじゃないか」と提案したそうです。
その男の名はロナルド・フィッシャーといい、後に統計学の世界で押しも押されぬ第一人者となります。
(ピアノや音楽の世界でいうところのバッハ的な存在)

はたしてこの婦人の主張が真実であるか、あるいはただの思い込みであるかを合理的に示すことはできるのでしょうか。
色々な方法が考えられそうですが、この時フィッシャーは、

①同量の紅茶とミルクをそれぞれ別の方法で5杯ずつブレンドして計10杯のミルクティーを用意する。
②これを夫人にテイスティングしてもらい正答率を評価する

という方法を採ったそうです。

仮に全部あて推量で答えても5杯くらいは当たりそうですが、この婦人の主張が本当に正しければ正答率は50%よりは高い値となるでしょう。そしてその結果が単なる偶然で説明するにはあまりにも稀なことであれば夫人の言っていることは正しいと判断するのが妥当だと考えたのです。
ともすれば「わかる/わかるはずがない」の水掛け論になってしまいそうなことでも統計学の手法で客観的に説明できるという逸話でした。

ところで、ピアノのレッスンで「心を込めて弾きましょう」とか、あるいはもっと具体的に「ギロチン台に上っていくかのような感情を込めて」「遠くでなっている鐘の音のイメージで」などのように指導されることがあります。または「太ったおじさんがパイプ椅子に座ったかのような音でしたよ。もっと丁寧かつシャープな音で!」などと言われることもあります。

皆さまの中には演奏の際に「具体的な光景やイメージを頭に思い浮かべる」ということを実践したことのある方もいらっしゃることと思います。ではこうした取り組みは演奏にどれほどの影響を与えるのでしょうか。そして聴き手への伝わり方に関してどのような効果があるのでしょうか。

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以前会のメンバーの方と曲の解釈の話になり、自分なりの考えを述べたことがあります。
その方は感心しながらも「そこまでのことをピアノの音で人に伝えられるものだろうか」と仰っていました。
多くのことは伝わらない前提とすれば曲に何らかの解釈を与えイメージをもって演奏することになんの意味があろうか、という意図だったのかもしれません。
音から何らかのイメージを受けることに関しては多くの人に共感して頂けるのではないかと思います。ですが「ギロチン台に上っていくかのような感情」をダイレクトに伝えられるかというと、それはちょっと難しいように感じます。映像とは異なり音には誰もが経験したことのない印象を与えるだけの力はないでしょう。しかし全く何のイメージもなく弾いた時と比べればよりドラマチックに、なんらかの効果を伴って響いているのでは?という気もします。

フィッシャーであれば「20人ほど被検者を募って、各々にイメージをもって弾かれた演奏と特にイメージなく弾かれた演奏を5回ずつ聴いて判定してもらい正答率を評価してみよう」と持ちかけてくるかもしれません(あまりに無粋でロマンのない話ですが)。

音というのは実に不思議なものです。様々な印象を聴いている人に与え、それは時には色彩や温度感であったり、何らかの映像やシーンのようなものであったり、あるいはもっと抽象的なポジティブ/ネガティブな概念的な感覚であったり多様です。これらは当然聴き手によって同一ではなく、ばらつきがあるものです。
同じ音楽を聴いても人によって印象や感想が異なるのは、聴き手の個々の経験や性格などにより形成される感性に基づいて印象を再構成しているからなのかなと思います。こうしたものは万人に共通する客観的な尺度で計ることはできませんし、まして命題としての真偽を与えるべきものではありません。ただ、聴き手なりの何かは確かに受け取っているということは言えると思うのです。
凄腕の演奏者は見事なまでに曲の世界観を作り上げ音によって聴き手に訴えかけてきます。これは素晴らしいことだと思いますが、さりとてその世界を必ずしも演奏者の意図に従い額面通りに受け取る必要もありますまい。誰に命じられることもなく、奏でられては消えていく音達をその瞬間自由に楽しめるのが音楽の良さではないでしょうか。

昨年の演奏会で自分の表現したいことを演奏直前に述べる取り組みがありましたが、その時に素敵な言葉を仰った方がいました。
「私の表現したいこと、それは、皆さんが演奏を聴いて感じて頂いたことがそのまま私の表現したいことです」
という趣旨であったと記憶していますが、本当に慎み深く魅力的な言葉だと思います。私は演奏からその方が如何にその曲を愛し大切にしているかを感じ、ひそかに涙しました。
畢竟、演奏者は自分の表現に最大限の効果を与えるイメージをもって演奏に臨み、聴き手は自由に思いを巡らせてその演奏を楽しめばよいのだと思います。

******

さて、演奏会と言えばいよいよ秋の演奏会が間近となりました。
次回の9月の定例会に参加させて頂く予定ですが、演奏会を控え名演好演多数の予感!今から楽しみです。

知らない曲との出会いや自分の演奏に際して曲に向き合うヒントを頂けることなど、練習会に参加する楽しみは語りつくせません。ご準備頂いている幹事の皆さまには平素より本当に感謝しております。

ミルクティの話ですが、その場に同席していた人によれば婦人はすべてを正確に言い当て、当然のことであるかのように平然としていたのだとか。これにはさしものフィッシャーも閉口したことでしょう。

恐るべしは英国夫人の紅茶愛ですね。

【メンバー日記】浴衣練習会&花火大会 でUFOをみた?


25日 浴衣練習会&花火大会でした
参加してくれた方ありがとうございました
浴衣で来てくれた方 さらにありがとうです

私自身今年で3回目 40も半ばになり初めて購入した浴衣を着るのも3回目となりますが 昼の練習会からの参加は初めてで
ようやく「浴衣でピアノ」を味わえました

やっぱり いいですね~~ 浴衣(^^)
自分が着るのも楽しいし 女性の浴衣姿を見るのも楽しいです(^^;)
これでピアノ弾いちゃうんですからね   
なんとも贅沢な空間でした

今年は こないだの台風で花火大会が中止になるとかありまして
今回は リベンジ! ということでしたが 見事にリベンジできたのではないでしょうか

そのまま三郷の花火大会へ~
もう 三郷駅のホームがたくさんの人で身動き取れず 脱出するのに苦労するくらいの人出で大変でしたが
なんとか花火には間に合って 見ることができました

この日は花火が始まる前から 稲光が雲間からピカッとひかり さらに月は満月

花火 稲光 満月 とこれ以上ない豪華な空をみていたのですが  
・・・花火とは逆方向に 4つ目の「明かり」となる謎の恒星を発見しました

シリウス以上の明るい赤星 火星の下にある謎の恒星 あんな明るい赤い星
これは ついにカノープス(竜骨座)をみてしまったのか~ と一瞬思いましたが
こんな真夏に見えるわけもなく(^^;)

ここはメンバーさんにすすめられてインストールした「星空アプリ」の出番だ とケータイを取り出した瞬間に
その星が消えてしまいましたΣ(゚Д゚)

その後定期的に 出てきたり消えたりを何回か繰り返し 見えなくなりました
何だったのでしょう?
私が騒いでいたので 私たちの前にいたカップルまで花火とは逆方向を見つめていて(^^;) なんか悪いことしちゃったかな(笑)

結局「星空アプリ」で星のあった位置をかざしてみても あんな明るい星の存在はなく まったくの謎です もうUFOがいたとしか考えられないです
みなさんどう思いますか? ちなみにお酒を飲んだのはこの後の2次会ですので この時点ではシラフですからね(笑)

どういうオチにするか悩んでしまう内容になってしまいましたが
今後もいろいろなイベントがありますので みなさんも参加してみてくださいね

あと「こんなイベントをやってみたい」とかありましたら気軽に相談してみてください
ちなみに私は 今までにディズニーランドやカラオケというピアノとは全く関係ないイベントを提案して開催してきました まあいろいろ審査とかはありますが なんとかしてくれる心の広い代表達がいますのでダイジョブです(笑)

byトシ

【メンバー日記】ピアノの想い出(その12)


その題名で話題になった映画「君の膵臓を食べたい」が、先週、TV放映されました。私は、たまたま「住野よる」による原作の小説を読んでいて、いたく感動させられたので、興味深々で視聴しましたが、結果は残念なものでした。私の友人は原作を読んでいなかったので、サクラが何故「君(=彼)の膵臓を食べたい」と思うに至ったのか映画では読み取れなかった、と感想を洩らしました。その理由はサクラの遺書に書かれていたのですが、その部分が映画では、全面的に省かれていたのです。

余計なお世話ですが、映画だけを見られた方に知っていただきたくて、私なりに要約してみました。

サクラは賢い娘です。彼女は自分のアイデンティティが他者との「関係性」の中に築かれるものであることを理解しており、家族や、親友や、そして、元彼に囲まれた「関係性」に不自由を感じていませんでした。しかし目前に迫った死を自覚したとき、それだけでは充足できないことに気付きます。自分の存在の全てが他者との関係だけに委ねられていることに不安感を抱き、何らかの絶対的な存在基盤を得たいと願うようになります。

そんなとき、他人との係わりを断って、読書の中だけに埋没しようとする変人である彼の存在に興味を持ちます。サクラは自ら進んで彼と交わろうとしますが、彼は頑なです。それは、一見、自己防衛の本能から来たように見えながらも、一方では、彼女に対する細やかな気遣いを厭うわけでなく、彼は、サクラからのアプローチに戸惑いながらも、決して自己の立ち位置を見失わないのです。そのような彼の生き方に、サクラは自分に無いアイデンティティの持ち様を発見します。

サクラは、自分とは異なる彼の生き方を認め、それによって自分が抱いていた不足感が満たされてゆくことに気付きます。そうした彼の生き方に憧れ、そのような生き方を願い、最期に、遺書の中に「君の膵臓を食べたい」としたためました。

彼は、サクラのそのような気持ちに最後まで気づきませんでした。それでも、サクラに振り回されてきたこれまでの全てが、実は、自らの意思に基づいた「選択」であったことだけは自覚します。そして、サクラの遺書を読んで、ようやく気づきます。これまで、自分一人で生きてきた、すなわち「選択」してきたと思ったことが、決してそうではなく、サクラがいて、その存在との「関係性」の中から生まれたものであったということに。つまり、サクラとは逆の形で、自己の存在の「相対性」に気付かされるのです。サクラの死でそれが絶たれ、そこで初めて彼は自分が何を失ったかを悟ります。それこそが、彼を号泣させた真の理由でした。

「自己の存在の相対性と絶対性」を問うことは、十分に、文学作品のテーマであり得ると思い、それをあえて省略してしまった映画化に不満を持ってしまいましたが、監督としてもそれを映画で描き切ることの不可能性を判った上での選択だったのかもしれません。

蛇足ですが、ピアノ演奏にも、二面性、つまり、作曲者や聴衆との関係に起因し、それを意識した「相対性」と、音楽芸術としての「絶対性」の両面があるように思われます。