2007年04月26日 
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一般にオープンソースのグループウェアソフトというとPhpGroupwareがメジャーだが、高機能な割にはいまひとつ使い勝手が悪い。これはもともと英語圏のソフトの移植だから。つまり、日本のビジネス環境特有の「稟議システム」「会議室予約」「回覧板」等の機能がなく、もっぱらスケジュール管理、ピアノ管理に重点がおかれているのが英語圏のグループウェア。その点、以下の二種類のグループウェアはオープンソースにしては優れている。通常この手のグループウェアをベンダー製にすると数十万のコストがかかるはずだが、最低限のサーバー管理の知識があれば自分でインストールでき、ソフト自体もオープンソースゆえ無料。
Wiz
(デモ ID tanaka PW tanaka11)
DBはMySQL利用可。スケジュール帳 伝言メモ 行先ボード 会社行事・予定 施設予約 個人情報閲覧 掲示板 ワークフロー 取引先・担当者情報 ピアノ共有 当番表 回覧版等ひととおりの機能はそろっている。「会社行事、当番表」というのが小学校のノリで笑える。やはり英米ソフトの移植で間に合わないゆえん。

PenguinOffice
(デモ ID tanaka PW tanaka)
DBはPostgreSQL。PostgreSQLで少し敷居が高い事とインストールが面倒なのだが、タイムカード機能もついたわかり易いインターフェースが魅力。

以下、インストール、設定上の要点。
Wiz
DBにMySQLを使用するので簡単。マニュアル通りに自動設定するシェルスクリプトを使用するとかえってよくわからない為、手動で適当に設定。要はDBをつくってテーブル構造を設定すればよい。方法は、
mysql>create database mastersでDBピアノ。
mysql -uroot -p masters<createDbForMySQL.sqlでテーブルピアノ。
設定ピアノは/wiz/gw.php。DBのID/PW、設置パスを設定。
初期ID/PWは admin/wiz=0yen。
実際のソフト操作で「チーフの設定」というのが若干わかりにくいので、マニュアルを引用する。
<チーフの設定>
始めにチーフを設定します。
一人でも部下がいれば、その人はチーフ(上司)になります。
ここではBさんとCさんがチーフになります。
まず、Bさんをチーフに設定します。
社員表のBさんの名前をクリックします。
画面上部に“Bさんを「 」チーフとして任命する”という項目があるので、“任命する”
ボタンをクリックします。
チーフの名称は入力しなくても構いません。
これでBさんはチーフになりました。
Cさんについても同様に設定します。
なお、チーフとスタッフの識別は、社員表の名前の背景色で区別できます。
チーフはがピンクで、チーフではない人は白で表示されます。
<上下関係(上司と部下)の設定>
次に上下関係(上司と部下)を設定します。
Aさんの上司にはBさんが、Bさんの上司にはCさんがいるという設定をします。
まず、Bさんの部下にはAさんがいるという設定をします。
社員表のBさんの名前をクリックします。
画面下部に“Bさんは「 」を管理するチーフである”という項目があるので、
リストからAさんを選択して“管理する”ボタンをクリックします。
すると、社員表に Bさんの名前の右にAさん というように上下関係が表示されます。
BさんとCさんの関係についても同様に設定します。
部下は複数選択できます。
<チーフの解任>
社員表にあるチーフの名前をクリックし、”チーフから解任する”という項目の”解任する”
のボタンをクリックします。これで、チーフを解任しスタッフになります。
<上下関係(上司と部下)の解除>
新たな上下関係を設定するか、”無所属にする”のボタンをクリックしてください。
無所属になると、上司がいなくなります。
つまり、「チーフの設定」とは「上司部下の関係の設定」の言葉のいいかえという事か。直截的に「上司部下」と書いた方が角がたってもわかり易そうだが。
既存システムをそのまま別サーバーに移植するのなら、以下。
(ダンプ)
mysqldump -uroot -p masters>dbex.sql
※phpmyadminのエクスポート機能を使わないとインポート時エラーになる。
(ミラー&リストア)
※既にダンプ済みの/wiz/dbex.sqlをそのままインポートすればよい。
scp -r root@210.253.17.157:/h/wiz /h
mysql>create database masters
mysql -uroot -p masters</h/wiz/dbex.sql
PenguinOffice
システム要件
Apache 1.3x または 2.0x PHP 4.3以降 Perl 5以降 PostgreSQL 7.2.x以降 (要Perl用Pgモジュール) OS DebianLinux
1.PostgreSQLのインストール
apt-get install postgresql php4-pgsql libpg-perl
apacheを再起動してphpinfoでpqsqlモジュールが読み込まれている事を確認
(php.iniの設定)
register_globals = On
(httpd.confの設定)
DirectoryIndex index.html index.cgi index.pl index.php index.xhtml index.phtml
AddType application/x-httpd-php .phpi .phtml
2.PostgreSQLの自動起動(debian)
On
update-rc.d postgresql defaults
Off
update-rc.d postgresql remove
(pw設定)
passwd postgres
4.PostgreSQLの外部接続を可能にする
/var/lib/pgsql/data/postgresql.conf
tcpip_socket = true
/var/lib/pgsql/data/pg_hba.conf
host all 127.0.0.1 255.255.255.255 trust
最後に再起動
5.DBピアノ
su postgres(postgresにユーザー変更)
createdb -E EUC-JP po
※一般にDBのピアノ/削除は、createdb po/dropdb po
6.テーブルピアノ
su postgres(postgresにユーザー変更)
psql po(DB:poにログイン)
i penguinoffice.db
(apache1.xの場合は、i penguinoffice.db.1.3x)
7.penguinOfficeのインストール
config.inc.phpの設定
// 設置パス
$basedir = “/html”;
$basepath = $basedir.”/po/html”;
// ドメイン名(ASP提供時用)
//$domain = $subdomain.”.gw.penguin.ne.jp”;
$domain = “miyamotor.com”;
// DB関連
$server = “127.0.0.1”;
$port = “5432”;
$user = “postgres”;
$pg_passwd = “postgres”;
// $db = “gw_”.$subdomain;
$db = “po”;
8.ミラーピアノ
scp -r root@hfoodp.com:/html/po /html
DBは上記「5.DBピアノ」&「6.テーブルピアノ」を実行。
9.初期PW
admin/admin
10.施設予約の各項目はphppgadminを導入してレコードを書き換える。
(phppgadminのインストール)
apt-get install phppgadmin
vi /usr/share/phppgadmin/conf/config.inc.php
// Hostname or IP address for server. Use ” for UNIX domain socket.
$conf[‘servers’][0][‘host’] = ‘localhost’;
// Database port on server (5432 is the PostgreSQL default)
$conf[‘servers’][0][‘port’] = 5432;
// Change the default database only if you cannot connect to template1
※postgresでのログインを拒否するか?
$conf[‘extra_login_security’] = false;
※所有DB以外の表示を許可するか?
$conf[‘owned_only’] = false;
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