メンバー日記
先日、ヤナーチェクを主人公にしたチェコ映画『白いたてがみのライオン』の上映会@新国立劇場に行ってまいりました。中ホールにはお客さんがいっぱい!(※満員ではありませんが、映画上映会としてはかなり入りがいい方です)知り合いには会わなかったのですが、当サークルの人も数名行ってたみたいです。
客層は明らかに映画好きではなく、クラシック好きばかりだなと一目見て分かりました(笑)映画は愛娘オルガの死の直前から、ヤナーチェクの晩年までを描いています。一言で言えばクズ男列伝という感じ(笑)どこまで史実に基づいているのか分かりませんが、妻帯者なのに他の女性に手を出しすぎ!前半はオペラ『イェヌーファ』にスポットが当てられていました。2月末から同作が新国立劇場で上演されるにあたり、予習およびプロモーションとしてはうってつけですね。音楽はきっとヤナーチェクの曲が多く使われているんだろうなと思いましたが、不勉強な私は草陰の小途にてしか聴いても分からず(笑)スメタナやドヴォルザークも出てきますので、チェコ音楽好きは楽しめたのではないでしょうか。
監督はチェコ・ヌーヴェルヴァーグで知られるヤロミル・イレシュ。彼がヤナーチェクを取り上げる傍ら、同じくチェコ・ヌーヴェルヴァーグで特に有名なミロシュ・フォアマンが、渡米後に言わずと知れたモーツァルトの映画『アマデウス』を撮ったことは面白いですね。チェコ人にとってクラシック音楽って身近なものなのでしょうか。
最後にすごく個人的などうでも良いことを。配布された解説を読んでいたところ、どうも見覚えのある名前が…。これを書いていたのは私が通っていた大学で助手をされていたチェコ人留学生の方でした。博士課程まで卒業されて、今はチェコ文化・芸術の普及活動をしているようです。ご活躍なさっているようで大変嬉しく思いました!

花粉を憎悪