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【メンバー日記】【曲紹介】ゴドフスキーのジャワ組曲について

こんにちは。N.Kです。

先週2回目のコロナに罹ってしまい、3日間寝込むことになってしまいました。下火になっているとはいえ、油断していると罹ってしまうんですね…皆さんもお気をつけください。

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さて、今日は私が好きな作曲家の一人である、レオポルド・ゴドフスキーの曲をご紹介します。

ゴドフスキーと言えば、ショパンエチュードをもとにした練習曲や、シューベルトの未完成交響曲のテーマを元にしたパッサカリアなどが有名です。
今回、ゴドフスキーの作品の中でも紹介したい作品は『ジャワ組曲』(全12曲)です。

この作品は、ゴドフスキーが1923年にジャワ島へ訪れ、その際のインスピレーションを曲に起こしたと言われています。

ジャワ島を題材にした曲集であり、現地の音楽や旋律を元にゴドフスキーが自由に作曲した曲集です。

今回は特におすすめしたい曲を、以下に3曲を挙げてみました。
どの曲もゴドフスキーらしく、ポリフォニーが要求され、高い技術が要求される曲です。音楽的にも素晴らしく、是非技術に自信がある方は、挑戦してみてください。

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■第6曲 夜明けのブロモ火山と砂の海
No. 6 The Bromo Volcano and the Sand Sea at Daybreak

【少し解説】
ブロモ火山はジャワ島東部のスラバヤ付近に位置する活火山です。この曲では、ゴドフスキーが感じた壮大な火山の光景を表しています。
作品自体は短めですが、非常にヴィルトゥオジティックな作品で、弾いていて気持ちの良い曲です。

■第9曲 バタビアの旧市街にて
No. 9 In the Streets of Old Batavia

【少し解説】
バタビアとは現在のインドネシアの首都ジャカルタの旧称です。
当時、ゴドフスキーが感じたバザールの喧騒を見事に表している曲と言えます。
早い曲調にポリリズム、ポリフォニーが余すことなく用いられ、演奏難度は曲集の中でもトップレベルです。

■第10曲 クラトン(王宮)にて

【少し解説】
クラトンとは、ジャワ島で栄えていたかつての王宮を指します。
この曲では、ゴドフスキーが得意としたポリフォニーが余すことなく用いられ、詩情溢れる曲調を表しています。
ゴドフスキー特有の半音階風の和声も抑えられているため、聞きやすい曲調になっているかと思います。

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ゴドフスキーの『ジャワ組曲』は、いつか全曲制覇したい曲集です。

皆さんもオススメの曲集を教えてください!

N.K


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