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【メンバー日記】ピアノを弾く理由


メンバー日記

ピアノを弾く理由について考えてみました。
私の場合、子供の頃からある程度大人になるまで続けていましたが、そこから約10年くらいは明確にピアノを弾く目的を持っていませんでした。社会人になるとどうにも打ち込めず、ただ、そこにピアノがあるから惰性で弾いている日々であったと思います。
誰に聴かせるわけでもなく、目指すべきゴールがあるわけでもなく、単に自己満足で弾いていました。そう、このサークルに入るまでは。
実は子供の頃、プロのピアニストを目指していた時期がありました。今思えばそれはそれは猛練習の日々でしたね。来る日も来る日もピアノと向き合い、先生からは叱咤激励の毎日です。練習が嫌になる日もありましたが、必ずその後に「ああ、頑張ってよかった」と思える瞬間はありました。

写真2の説明大人になり、プロのピアニストにもうはなれないにしても、子供の頃に培った努力は無駄にしたくない、と言う想いは心の何処かには秘めていたのだと思います。そして自分がピアノを弾く理由をもう一度見つけたい、その一心でこのサークルに辿り着いたのかもしれません。
サークルに入りたての頃は、長期間真面目に練習を取り組んでいなかったため、脱力はおろか各指の均一な動きが全くできず、ハ長調のスケールすら弾けなくなっていました。
残念ながら仕事が忙しいため先生に師事することは出来ません。そこで、この10年間惰性で弾いていた内容は捨てて基礎から学ぶべく、自分でメソッドを立ててイチからやり直しました。


写真3の説明同じ練習をした場合、成長期の子供の方が上達が早いのは明らかですが、「なぜこの練習が必要か」「どう言う仕組みで上達するのか」など理論立てて自分に落とし込み、練習に取り組めるのはやはり大人の特権だと思います。
お陰で随分勘を取り戻しましたが、まだまだ昔程の技術には到底追いついていません。今は指の病気を患ってしまっているので、もうこれが限界かもしれません。しかし、それでいいと思っています。技術としては当然プロには及ばないものの、満足のいくところまでは来たと感じています。
あくまで技術は表現の幅を拡げるためのツールであり、目指すところはその先にある「音楽を心から楽しむ」と言うこと。これは自分自身が人として成長し、そこで再度ピアノと向き合った時に改めて実感したことです。

写真4の説明そしてその「楽しむ」と言う想いは周りに伝播し、それがピアノと言う一人で奏でる楽器であっても、皆でその楽しみは共有できます。
大人になり、そしてこのサークルに入ってから、個々の音楽に対して深い造詣を得ることができたと思います。もちろん、その作曲家の歴史的音楽的背景などもそうですが、結局自分が心から音楽が楽しめているかどうかが一番大事だと、今は感じています。
このサークルで私は今や運営メンバーと言う立場になり、色んな想いや理由でピアノを弾くメンバー一人一人(もちろん自分自身も)をサポートしつつ、これからも自分のペースで無理なく音楽を楽しんでいければと思っています♪

似顔絵:最近喉の調子が悪い「ゆ」です。よろしく。



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