メンバー日記
2016年はバーチャルリアリティ(VR)元年と言われています。ニュースでもよく取り上げられているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。ソニー・インタラクティブエンタテインメント社の「PlayStation VR」が話題になっていることもあり、特にゲームの分野での注目度が高いように感じていますが、実はこれ、ピアノとも無縁じゃないのですよ。
日本テレビが開発した新技術「テオミルン」は人間の動きと感情の変化をデータとして記憶し、それを自由視点で視聴することができるものです。これを使えばピアニストの演奏中の動きや感情も分かります。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)越しにCGの手が演奏するため、それと自分の手を重ねてピアノの練習をすることもできそうです。良い教材となりそうですね。
目線追跡機能のあるHMDで知られるFOVE社は、手を使わなくてもピアノを弾くことができるユニバーサルピアノシステム「Eye Play the Piano」を開発。ピアノ鍵盤の配列を目線で弾くことに適したインターフェイスに再構築されていて、音のパネルに目線を合わせてまばたきするとその音が鳴り、頭を下に傾けるとダンパーペダルを踏んだことになるのだとか。単音だけでなくコードにも対応しているので豊かな演奏が可能です。肢体不自由児を対象とする特別支援学校のクリスマスコンサートでは、同校の学生さんが「Eye Play the Piano」を使ってクリスマスソングを伴奏しました。私も動画で見ましたが、目で弾いているとは思えなかったです！特別な事情があってピアノを弾けなかった方にも楽しんでいただけるのは嬉しいですね。これからもあっと驚く技術が登場することを期待しています。
なつこバスの中。
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