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【メンバー日記】ピアノ弦交換


メンバー日記

写真1の説明みなさま、こんにちは。
本日は、調律の様子のお話しをさせて頂きます。
この機会に、皆さまが普段何気なく弾いているピアノの仕組み、構造など知って頂けれ嬉しいです。

今回の作業は、ヤマハC7の弦交換です。
高校の先輩が学校の先生をやっており、その学校の調律をする事になりました。今から40年程前のピアノです。その結果、弦が消耗限界が来ており、全ての弦交換作業が必要になりました。この時代のピアノは、今と違って木材がとても良い物を使用しており、現在のピアノより良い音がします。
ピアノ自体を交換するのではなく、弦だけを交換する事で、現代のピアノを超えるピアノに生まれかわります。

写真2の説明交換前の弦の状態です。凄いサビです!
サビと消耗により、弦の柔軟性が無くなり、全体にあたりがキンキンと耳障りの音になり音量音色が失われています。
通常、弦の寿命は、20年ぐらいだそうです。

写真3の説明コマに弦の太さの番号が振らており、場所ごとに太さが違います。高音は細く、中音は太く、そして、低音は巻線です。
グランドピアノを持っている方は、駒の所に書いてあるので見てみてください。モデルによって太さが違います。

写真4の説明
大体、ピアノの弦交換作業は3日間位掛かります。
凄く面倒な作業ですが、コツコツと頑張って丁寧に交換をしていきます。出来上がりを想像しながらの作業をすると、何故かワクワクしてしまいます。かなりマニアックですね(笑)

似顔絵張り終わった後の状態を是非見て欲しかったのですが、
残念な事に、写真を撮ってくるのを忘れてしまいました(笑)
新品のピアノだからといって良いとは限りません。素材、職人などによって、全然変わってしまいます。今回の様な40年前といっても、手を掛けてあげる事で、現在の新品を超える様な素晴らしい音色をもったピアノに生まれかわります。
古いピアノをもっている方は、その事を頭の片隅に置いておいて、是非一度、調律をお考え下さい。
伝説の調律師「canbex」

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