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【メンバー日記】ふらっと音楽散歩〜宮城道雄〜

日本ではお正月になると、必ずと言っていいほど流れる曲があります。そう、《春の海》。
2024年の今年は、《春の海》の作曲者・宮城道雄の生誕130年になるそうです。
私は宮城道雄については、名前は知っているけれど、どんな人物なのかはまったく知りませんでした(^_^;)

そこで、最近、自分の中で“邦人作曲家ブーム”のため、満を期して(?)調べてみました。宮城道雄は一言でいえば「日本を代表する盲目の天才音楽家」といえそうです。
天才的なエピソードが多数あり、箏曲家・作曲家としてのほか、教育者、随筆家としてなど、マルチに活躍したそうです。
宮城道雄が盲目の音楽家だったとは、驚きました。

さて、前置きが長くなりましたが、新宿の牛込神楽坂駅から徒歩5分の場所に「宮城道雄記念館」があると知り、行ってきました。

この記念館は、宮城道雄が晩年まで住んでいた敷地に建てられています。
空いてそうだなと予想していましたが、やはり見学者は私一人の貸切状態。
流れ出した館内のBGMはもちろん《春の海》。

展示品は、愛用の箏や懐中時計、検校杖のほか、点字で書かれた楽譜やアップライトピアノもありました。ピアノも弾けたということですね。
館内は撮影禁止だったのが残念です。

宮城道雄の手形もあり、模型に手をかざしてみたところ、私と同じくらいの手の大きさ・形でした。
(私は手が大きいほうです)

展示室の一角では、宮城道雄による演奏の動画も再生して見ることができました。目が見えていないとは思えない、鮮やかな手つきと完璧な演奏。
箏のことを知らない私でも、とんでもなく上手いことがよくわかりました。

ところで、《春の海》はかつて道雄が瀬戸内海を船で巡ったときの印象をもとに作られたのだそうです。
※参考:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/宮城道雄

風景などの印象を音楽で表すというのは、ドビュッシーみたいだなあと思いました。
関連書籍や本人の随筆によると、宮城道雄は西洋音楽に親しんでいて、ラヴェルが大好きだったそうです。実は《春の海》以外にも、水に関する曲を色々作曲しています。

私は箏のことは全然わからず、特に好きなわけでもありませんが、前から《春の海》は良い曲だな〜と思っていて、その理由は、おそらく西洋音楽の要素が入っているからなのかも……と自分の中で納得できました。

………

ちなみに、2/23(金)には、この宮城道雄記念館と同じ最寄駅(牛込神楽坂駅)にある「牛込箪笥区民ホール」にて、当サークルの春の定期演奏会が行われます♪
★入場料無料で、当サークルのメンバー以外の方も自由にご観覧いただけます!

ではこの辺で。
Y.Y.


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